内容としてはタイトルのとおりですが、18.04 LTSまでのファイルマネージャー(Files、旧名Nautilus)ではデスクトップフォルダーも他のフォルダーと同じように扱うことができていました。
しかし、20.04 LTSでは(正確にはもう少し前から)この機能がなくなり、デスクトップに置いたファイルやフォルダーを表示することができなくなったものの、GNOME Shellの拡張機能(gnome-shell-extension-desktop-icons)をあらかじめインストールすることによってこの機能を再現しようとしています。
とはいえ前と全く同じというわけにはいかず、いろいろと制限があります。今回はとあるフォルダーのショートカットをデスクトップに置きたいという場合の解説です。
当然シンボリックリンクを作るようなことはできず(正確にはシンボリックリンクは作れるけれどもデスクトップに表示されない)、このような場合には.desktopファイルを作ることになります。仕様書を読むと"Type=Link"とすればよさそうですが、残念ながら非対応です。
例えば/home/appcel/testというフォルダーのリンクを作りたい場合は、デスクトップに次の内容でテキストファイルを作成します。
[Desktop Entry]
Name=Test
Type=Application
Icon=org.gnome.Nautilus
Exec=gio open /home/appcel/test
作成後、デスクトップでこのファイルを右クリックすると「起動を許可する」というメニューがあるので、これをクリックすると有効になります。
関連付けしてあるアプリケーションを自動的に選別してくれるxdg-openというコマンドがあり、最初はこれを使用しようとしましたが、現在はdeprecatedでgio openを使うのが正しいのだそうです。
20.04 LTSではデスクトップの扱いが従来とは全然違うため、他にもいろいろとハマりどころがあるのではないかと考えています。
追記:
全く同じものが18.04 LTSでも機能しました。