本日Ubuntu 18.04.4 LTSがリリースされました。
これを納品前サーバーで起動してみると、マウスポインターが見えませんでした。おそらくグラフィックスがIntel/AMD/NVIDIAだと問題ないのですが、サーバー機などMGAの場合にこの現象が出ていると思われます。
更に問題なのは、18.04.2/18.04.3のインストーラーからインストールした場合、18.04.4のカーネルにアップデートしてしまうことです。今後18.04.5がリリースされると、また上がります。
原因はおそらくカーネルないしグラフィック関連パッケージによるものなので、これを18.04.1相当に下げてやれば問題が出なくなると思われます。またインストール時に18.04.1のインストーラーからインストールすると、カーネルのバージョンが上がらないので安心して使用できます。
まとめとしては、特段の問題がない場合は18.04.1のインストーラーからインストールするのがいいでしょう。弊社はそうしていますし、可能な限りカーネルのバージョンアップはしたくないものです。
2020年02月13日
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウドD ソフトウェアVPNからTLS 1.2へ
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウド@ L2TP/IPsec
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウドA 印刷ができない!
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウドB 用紙サイズがA4になってしまう!
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウドC push-exchangerの使用は有料
このように印刷の問題が解決されたため、L2TP/IPsecによるソフトウェアVPNからTLS 1.2に変更しました。
今まではWebサイトの閲覧すらもできなかったのが、TLS 1.2に変更することによってWebサイトが見られるようになりました。「ユーザURL設定」で設定したWebサイト(弊社の場合はこれ)も特別に用意したものでなくてもよくなったのもいいところです。
解決が難しいこともありますが(具体的には、レスポンスタイムはどうしてもオンプレミスに比べると遅くなります)、今のところはおおむね問題なく運用できているため、日レセクラウドもようやく普通に使えるようになったというのが今のところの雑感です。
特に日レセクラウドをUbuntuクライアントで運用してみたい場合は、(地域にもよりますが)弊社にご相談ください。
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウドA 印刷ができない!
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウドB 用紙サイズがA4になってしまう!
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウドC push-exchangerの使用は有料
このように印刷の問題が解決されたため、L2TP/IPsecによるソフトウェアVPNからTLS 1.2に変更しました。
今まではWebサイトの閲覧すらもできなかったのが、TLS 1.2に変更することによってWebサイトが見られるようになりました。「ユーザURL設定」で設定したWebサイト(弊社の場合はこれ)も特別に用意したものでなくてもよくなったのもいいところです。
解決が難しいこともありますが(具体的には、レスポンスタイムはどうしてもオンプレミスに比べると遅くなります)、今のところはおおむね問題なく運用できているため、日レセクラウドもようやく普通に使えるようになったというのが今のところの雑感です。
特に日レセクラウドをUbuntuクライアントで運用してみたい場合は、(地域にもよりますが)弊社にご相談ください。
2019年12月27日
引っ越ししました
2019年12月04日
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウドC push-exchangerの使用は有料
報告後半年経ってもBの不具合が修正されないので、push-exchangerの使用を検討することにしました。
帳票データ取得APIを使用すると、クライアントアプリケーションとは無関係に印刷できるようになるので、この問題を回避することができます。
以前より基本的な挙動については検証済みだったのですが、より本格的に使用するべく検証を重ねていきました。A5の帳票は主に処方箋・領収書・明細書ですが、明細書に関しては帳票プラグインにはA4のサンプルしかないものの、A5になるように改変し、うまく印刷できることまでは確認しました。ただし網掛けには非対応なので(そもそもAPIで返ってこないのでどうしようもない)実用性があるかどうかは確認が必要です。
デモ環境ではひととおりうまく動くようになったで、本番環境でも実際に適用しないにせよpush-exchangerの接続テストくらいはできるので、やってみるとどうもAPIの使用が必要そうに見えます。
そこで確認を取ってみると、やはりpush-exchangerでの印刷はAPIの使用が必須で、現在は無料のプランを使用しているのでAPIを使用しないプランになっています。ということは有料のプランに変更する必要があるとのことでした。
もともとglclient2の不具合からpush-exchangerの使用を画策したものの、それが有料というのはいくらなんでもあんまりではないかと強く抗議をしたら、優先して不具合の修正をしていただけるというご連絡をいただきました。そして、先日修正されました。
帳票データ取得APIを使用すると、クライアントアプリケーションとは無関係に印刷できるようになるので、この問題を回避することができます。
以前より基本的な挙動については検証済みだったのですが、より本格的に使用するべく検証を重ねていきました。A5の帳票は主に処方箋・領収書・明細書ですが、明細書に関しては帳票プラグインにはA4のサンプルしかないものの、A5になるように改変し、うまく印刷できることまでは確認しました。ただし網掛けには非対応なので(そもそもAPIで返ってこないのでどうしようもない)実用性があるかどうかは確認が必要です。
デモ環境ではひととおりうまく動くようになったで、本番環境でも実際に適用しないにせよpush-exchangerの接続テストくらいはできるので、やってみるとどうもAPIの使用が必要そうに見えます。
そこで確認を取ってみると、やはりpush-exchangerでの印刷はAPIの使用が必須で、現在は無料のプランを使用しているのでAPIを使用しないプランになっています。ということは有料のプランに変更する必要があるとのことでした。
もともとglclient2の不具合からpush-exchangerの使用を画策したものの、それが有料というのはいくらなんでもあんまりではないかと強く抗議をしたら、優先して不具合の修正をしていただけるというご連絡をいただきました。そして、先日修正されました。
2019年11月22日
Ubuntu 18.04 LTSとオンライン請求のIP-VPN接続
Ubuntu 18.04 LTSでの納入も増えてきて、オンライン請求を同OSから行うこともまた増えてきました。
オンライン請求のOS変更届を提出し、送られてきたCD−ROMにあるIP-VPNの設定マニュアルを読むと、pppoeconfを使用するのが前提になっています。
Ubuntu 16.04 LTSではNetwork Managerを使用するのが前提になっているので、ユーザビリティが大幅に低下しています。
理由がよくわからなかったので調査してみると、Ubuntu 18.04 LTSのNetwork ManagerではIP-VPNに必要なPPPoE接続の設定はGNOMEの設定画面からはできないがnm-connection-managerを使用するとできるものの、接続や切断に関してはGUIから行えないということがわかりました。
ただしnmcliコマンドからは接続や切断ができます。ということでpppoeconfよりはいいだろうということで、シェルスクリプトを用意してnmcliコマンドを叩いてIP-VPNに接続できるようにしました。
現在PPPoEを使用しているかどうかはわかりにくいため、YADを使用してPPPoEの接続中はステータス欄にアイコンを表示するようにしました。
ほかにもいろいろと工夫をしてより簡単かつ確実にオンライン請求を行っていただけるようにしましたが、それはまた別の話です。
オンライン請求のOS変更届を提出し、送られてきたCD−ROMにあるIP-VPNの設定マニュアルを読むと、pppoeconfを使用するのが前提になっています。
Ubuntu 16.04 LTSではNetwork Managerを使用するのが前提になっているので、ユーザビリティが大幅に低下しています。
理由がよくわからなかったので調査してみると、Ubuntu 18.04 LTSのNetwork ManagerではIP-VPNに必要なPPPoE接続の設定はGNOMEの設定画面からはできないがnm-connection-managerを使用するとできるものの、接続や切断に関してはGUIから行えないということがわかりました。
ただしnmcliコマンドからは接続や切断ができます。ということでpppoeconfよりはいいだろうということで、シェルスクリプトを用意してnmcliコマンドを叩いてIP-VPNに接続できるようにしました。
現在PPPoEを使用しているかどうかはわかりにくいため、YADを使用してPPPoEの接続中はステータス欄にアイコンを表示するようにしました。
ほかにもいろいろと工夫をしてより簡単かつ確実にオンライン請求を行っていただけるようにしましたが、それはまた別の話です。
2019年08月07日
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウドB 用紙サイズがA4になってしまう!
これですべての問題が解決したのかと思っていたら、そうではありませんでした。
クライアント印刷をすると用紙サイズが必ずA4になります。すなわち処方箋や領収書などA5の帳票を印刷してもA4になってしまいます。
これは困りました。特にワークアラウンドも思いつかなかったので(OSCより提示されたものもありますが現実的に運用が不可能でした)、monsiajと併用していただくことになりました。ご存知のとおりUbuntuでmonsiajを使用するのは非常に強い制限があり、正直かなり使いにくいです。
即座に現象の報告を行い、バグ登録されたようですが、その後進捗はないようです。
これはクライアント印刷の問題であり、日レセクラウド云々は無関係なので、今まで誰もglclientでクライアント印刷を行った人はいないということなのでしょう。
オンプレミスであればそれで問題ありませんが、クラウドだとクライアント印刷必須なので、修正されないのはすごく困ります。いよいよとなったら帳票データ取得APIを使用して印刷することも検討しなくはいけないのでしょうか。こちらはクライアント印刷ではないので影響を受けないことはわかっています。
一刻も早い修正を望んでいます。
クライアント印刷をすると用紙サイズが必ずA4になります。すなわち処方箋や領収書などA5の帳票を印刷してもA4になってしまいます。
これは困りました。特にワークアラウンドも思いつかなかったので(OSCより提示されたものもありますが現実的に運用が不可能でした)、monsiajと併用していただくことになりました。ご存知のとおりUbuntuでmonsiajを使用するのは非常に強い制限があり、正直かなり使いにくいです。
即座に現象の報告を行い、バグ登録されたようですが、その後進捗はないようです。
これはクライアント印刷の問題であり、日レセクラウド云々は無関係なので、今まで誰もglclientでクライアント印刷を行った人はいないということなのでしょう。
オンプレミスであればそれで問題ありませんが、クラウドだとクライアント印刷必須なので、修正されないのはすごく困ります。いよいよとなったら帳票データ取得APIを使用して印刷することも検討しなくはいけないのでしょうか。こちらはクライアント印刷ではないので影響を受けないことはわかっています。
一刻も早い修正を望んでいます。
2019年08月01日
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウドA 印刷ができない!
時期的に日レセクラウドのクライアントをUbuntu 18.04 LTSにすることにし、検証していくと印刷(クライアント印刷)が全くできないことに気づきました。
ログを見てみると、どうもSSLで通信できていなさそうだったので、関連ライブラリというかpanda一式をビルドし、検証してみたものの特に動作に変わりなく、これはUbuntu 18.04 LTSのライブラリによるものだなと判断してOSCに報告しました。
するとほぼ見立てどおりで、4月8日にアップデートがリリースされました。迅速な対応でありがたかったです。
同時に、他にはUbuntu 18.04 LTSで日レセクラウドを納品したところはないのだなということを知ったのです。
ログを見てみると、どうもSSLで通信できていなさそうだったので、関連ライブラリというかpanda一式をビルドし、検証してみたものの特に動作に変わりなく、これはUbuntu 18.04 LTSのライブラリによるものだなと判断してOSCに報告しました。
するとほぼ見立てどおりで、4月8日にアップデートがリリースされました。迅速な対応でありがたかったです。
同時に、他にはUbuntu 18.04 LTSで日レセクラウドを納品したところはないのだなということを知ったのです。
2019年07月01日
Ubuntu 18.04 LTSと日レセクラウド@ L2TP/IPsec
しばらく放置していましたが(そして読んでいる方がいるとは思えないのですが)、よーーーやく少し時間ができたので、表題の件に関して数回に分けてお届けします。なお一部フィクションも交えていますがおおむね実際に体験したことで、ありがたいことに現在日レセクラウドをお使いのお客様をサポートしております。
日レセクラウドのセキュリティは過剰とも思えるほどに強固で、VPN+SSL認証となっています。VPNはルーターとソフトウェアから選択でき、後者は技術的にはL2TP/IPsecです。
L2TP/IPsecは広く普及しているVPNでお使いの方も多いでしょう。Ubuntuでももちろんサポートされているのですが日レセクラウドのUbuntu用設定マニュアルを読むとstrongswanとxl2tpdを直接使う方法が紹介されており、もうこの時点で心が折れてしまうような気がしています。
GUIのフロントエンドとしてNetworkMananger-l2tpがあり、Ubuntuのリポジトリにもパッケージがあります。
これで設定や運用が格段に楽になり、またNetworkManagerがフロントエンドになるということはnmcliコマンドも使用できるようになり、スクリプトを書けばログイン後自動的にVPNに接続してglclient2を起動する、なんてことができるようにもなります。
設定にコツがいるのと、過去に一度だけよくわからない動きをした(設定があるにもかかわらず接続できない)ことがあることが懸念事項でしょうか。ちなみに設定を削除して再設定すれば接続できるようになり、以後は起きていません。
あとNetworkManagerにバグがあり、VPNに接続して切断すると名前が解決できなくなります。この回避策が有効です。
日レセクラウドのセキュリティは過剰とも思えるほどに強固で、VPN+SSL認証となっています。VPNはルーターとソフトウェアから選択でき、後者は技術的にはL2TP/IPsecです。
L2TP/IPsecは広く普及しているVPNでお使いの方も多いでしょう。Ubuntuでももちろんサポートされているのですが日レセクラウドのUbuntu用設定マニュアルを読むとstrongswanとxl2tpdを直接使う方法が紹介されており、もうこの時点で心が折れてしまうような気がしています。
GUIのフロントエンドとしてNetworkMananger-l2tpがあり、Ubuntuのリポジトリにもパッケージがあります。
これで設定や運用が格段に楽になり、またNetworkManagerがフロントエンドになるということはnmcliコマンドも使用できるようになり、スクリプトを書けばログイン後自動的にVPNに接続してglclient2を起動する、なんてことができるようにもなります。
設定にコツがいるのと、過去に一度だけよくわからない動きをした(設定があるにもかかわらず接続できない)ことがあることが懸念事項でしょうか。ちなみに設定を削除して再設定すれば接続できるようになり、以後は起きていません。
あとNetworkManagerにバグがあり、VPNに接続して切断すると名前が解決できなくなります。この回避策が有効です。
2018年11月21日
Ubuntuのサポートが10年に
こんにちわ。Daihyouです。
Ubuntu18.04LTSからサポートが10年に延長されるそうです。
https://japan.zdnet.com/amp/article/35128757/
Ubuntu 16.04も10年に延長される予定が有るらしく、
これがUbuntu普及の弾みになれば良いなと思っています。
ガンバレ!
Ubuntu18.04LTSからサポートが10年に延長されるそうです。
https://japan.zdnet.com/amp/article/35128757/
Ubuntu 16.04も10年に延長される予定が有るらしく、
これがUbuntu普及の弾みになれば良いなと思っています。
ガンバレ!
2018年08月01日
SSL化
遅すぎる気もしますが、appcel.jpのSSL化を行いました。
ただし一部外部リンクを使用しているページもあり、そちらは不完全なものになっております。
さくらのレンタルサーバだと簡単にLet's Encryptを設定できるということで、そちらを使用させていただいてます。
企業サイトならSSLの証明書を買ったほうがいい気もしますが、ひとまずということで……。
ただし一部外部リンクを使用しているページもあり、そちらは不完全なものになっております。
さくらのレンタルサーバだと簡単にLet's Encryptを設定できるということで、そちらを使用させていただいてます。
企業サイトならSSLの証明書を買ったほうがいい気もしますが、ひとまずということで……。